フェンシング木村の戦い〜東京オリンピックを目指して〜

ロシアグランプリ 最終結果    【123位】

  • 1戦目 <FRA> VONGSAVADY V(5)-3 KIMURA <JPN>
  • 2戦目 <ITA> PEARO V(5)-4 KIMURA <JPN>
  • 3戦目 <UKR> KOMASHCHUK V(5)-3 KIMURA <JPN>
  • 4戦目 <RUS> KORMILITSYNA V(5)-1 KIMURA <JPN>
  • 5戦目 <KAZ> KHABIBULLINA V(5)-4 KIMURA <JPN>
  • 6戦目 <MEX> ARRAYALES V(5)-2 KIMURA <JPN>

1戦目のフランスとの試合は本当に初戦でした。最初に試合だったので審判のクセも相手のクセもわかりません。しかし、相手も同じ条件ですからやるしかない試合です。

気持ち的には落ち着けていたので、シュミルターネは割と勝負ができてました。少し背が高めの選手だったのでディフェンスの時に距離を取りすぎました。アタックを仕掛ける時に早打ちになっている部分がもったいないなと思いました。苦手だったシュミルターネで外国人選手から点数がとれるようになったのは、自分なりの進歩だなと感じます。

自分自身で苦しくしてしまうポイントも多かったです。そして、フレーズをもっと上手く見せれると次につながると思うので、自分でフレーズが理解できたのであればそれを実践できるようにします。

2戦目、身長が高い選手でした。でも、合宿で高身長の選手とも練習できていたので

“怖さ”はなかったです。しかし、早打ちをしてしまうことがこの試合から多くなってきました。シュミルターネも積極的に打ててきており切り返しもできてました。

ではなぜこれが敗因につながったか。途中からアタックを打つ時に手を先にのばしていて相手にそこをつけこまれました。しかし、私もむきになってそこで勝負しました。そこで3点ほど取られたので、勝負をさけるべきでしたが試合中にそこまで考えませんでした。

3戦目。今回ベスト8に入ったウクライナ人。強いことも知っていましたが3-3などのシーソーゲームでした。割と勝負はできてました。この3試合全て、すでに焦りがでている試合の動きだったと思います。なぜ焦ってしまうのか、なぜ自信を持ちきれないのか、その気持ちのコントロールが下手くそでした。早く打ってしまうところで点数を取られてしまったのが敗因です。

4戦目は、ロシア合宿で何回も対戦した相手でした。ビデオでも見てて、イメージはできていたものの上手く身体も動かせず、ずっと相手主導の試合になってしまい、あっという間に5-1という結果で終わってしまいました。今になってふり返ると、試合自体に集中できておらず、相手のイメージと戦ってしまっていたように思います。イメージトレーニングをするのはいいことですが、試合をする相手は今の相手。だからこそ、“今目の前にいる”相手に集中を心がけないといけませんでした。

もう後がない5戦目。「勝たなくちゃいけない」という状況で心に余裕がなくなってました。落ち着いたら勝てる相手だ・・・と言い聞かせてても上手く試合でコントロールができませんでした。最終的には気持ちだけで身体がバラバラの動きをしてしまう。練習でもしないような動きになってしまっていたと思います。

最後の6戦目は、5戦目と同じ敗因です。正直「予選落ちしてしまうなら」という邪心がありました。スポーツマンとして最低なことだと思います。

“最後まであきらめない”という気持ちを持ちつつ試合したのに、結局自分で考えた試合ができてませんでした。この人もトーナメントでベスト16まで残っていた選手でしたが、そんなに強く感じられませんでした。

合宿ですごく自信につながる経験ができていたのに、試合で出せなければ本当に意味がないと痛感しました。今回の試合は、自分自身に負けた試合です。

悔やんでも悔やみきれません。

だからこそ、日本の試合であっても海外の試合であってもこの気持ちを忘れずに試合に臨んでいきます。当たり前のことかもしれませんが、本当に強くなりたいです。

これからもご声援、宜しくお願い致します。

スポーツプラス 木村 毬乃

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